コンフォート義歯は吸着力が高く外れにくい上に、装着することで咀嚼力も大幅にアップします。
そのため、食事に関してはメリットが大きいですが、稀に装着後の食事の味が悪い方に変化することがあります。
今回は、なぜこのような味の変化が起こるのかについて解説します。
粘膜を覆うから
総入れ歯タイプのコンフォート義歯を装着する場合、口内の粘膜が覆われるため、一時的に味を感じにくくなることがあります。
食事をしたときに味を感じるのは舌だけと思われがちですが、実際はそうではありません。
味覚を感じる味蕾という器官は、舌だけでなく上顎や頬などにも存在します。
そのため大きいコンフォート義歯で粘膜を覆うと、味蕾に味が届きにくくなり、一時的に味の感覚が変化することがあります。
ただしコンフォート義歯は一般的な義歯と比べ、このような変化が極めて少ないです。
噛み合わせが合っていないから
コンフォート義歯は非常に精度の高い義歯ですが、治療前の噛み合わせをしっかり調整できていなければ、味を感じにくくなることがあります。
こちらは上下の歯が噛み合っていなければ、うまく咀嚼できないからです。
咀嚼を多く行うと、唾液腺から唾液が分泌されますが、噛めなかったり噛む回数が少なかったりすると唾液の分泌量は減少します。
また食べ物の美味しさは、噛んで小さくしたものと唾液が混ざって感じることができるため、唾液が減ると美味しさを感じにくくなることにつながります。
ただしコンフォート義歯はオーダーメイドであるため、患者さんの噛み合わせを十分に考慮した設計になっていることがほとんどです。
加齢で味蕾が減少しているから
コンフォート義歯が直接的な原因ではなく、装着したタイミングで味蕾が減少している場合も、味を感じにくくなることがあります。
高齢の方は、口内に存在する味蕾が徐々に減少していきます。
具体的には、高齢の方は新生児と比較して3~5割ほど味蕾が少ないと言われています。
また加齢によって唾液の分泌量が減り、口内が乾燥すると、味蕾の働きはさらに低下します。
このようなケースでは、うがいをこまめに行うなどして対策するしかありません。
まとめ
コンフォート義歯は食事をするにあたってメリットの大きい義歯ですが、場合によっては食事への悪影響が出ることがあります。
ただし、一般的な義歯よりもそのようなトラブルが起こりにくいのは事実です。
またその他にも数多くのメリットがあるため、これから義歯の装着を検討しているという方は、ぜひコンフォート義歯を選択肢に入れていただきたいと思います。
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