コンフォート義歯は歯茎に当たる部分にやわらかいシリコーンが使用されます。
シリコーンはクッションの役目を果たし、痛みの軽減や吸着力の向上につながります。
このように機能性の高いコンフォート義歯ですが、見逃せないのが誤嚥のリスクです。
今回はコンフォート義歯と誤嚥の関係について解説したいと思います。
誤嚥とは?
誤嚥とは、飲食物が通常は食道を通るはずが、気管に入ってしまうことをいいます。
気管に飲食物が入ると、むせて飲食物を押し返そうとします。
通常はむせますが、気管を守る機能が低下しているとむせないこともあります。
また誤嚥が起こったときに肺に細菌が入り、肺炎を引き起こすことも考えられます。
こちらは誤嚥性肺炎と呼ばれます。
誤嚥が必ずしも誤嚥性肺炎につながるとは限りません。
しかし高齢者の方などは誤嚥性肺炎のリスクが高まります。
コンフォート義歯と誤嚥の関係
コンフォート義歯の装着が誤嚥につながることがあります。
冒頭で触れた通り、コンフォート義歯は極めて機能性の高い義歯です。
使用すればしっかりものを噛むことができます。
よって、スムーズに飲み込めるというイメージがある方も多いでしょう。
ただし飲み込む力が弱い方と、誤嚥の危険性が高まります。
理由としては舌の動きが挙げられます。
飲食物を飲み込むときは、舌の上の顎につけるようにして圧力を発生させます。
しかし総入れ歯タイプのコンフォート義歯を装着する場合、舌が動きにくくなります。
よって圧力が不足してうまく飲み込めず、誤嚥のリスクが高まります。
またコンフォート義歯が劣化すると、咀嚼機能が落ちて誤嚥につながりやすいです。
コンフォート義歯による誤嚥を防ぐには?
コンフォート義歯による誤嚥を防ぐには、食事の際に無理をしないことが大切です。
コンフォート義歯は確かに高い吸着性があります。
しかし装着に慣れないうちは、硬い食べ物やパサパサしたものを避けましょう。
また食事の姿勢や環境にも注意すべきです。
食事中は座って背中がまっすぐの状態をキープしましょう。
こうすることで舌に力を入れやすくなるため、誤嚥を防ぎやすいです。
まとめ
ここまで、コンフォート義歯と誤嚥の関係について解説してきました。
誤嚥は若い方でも十分起こり得る現象です。
しかし高齢の方の体内で起こった場合、リスクは非常に高くなります。
実際高齢の方の死亡原因の中でも、誤嚥性肺炎は上位にランクインしています。
そのため、コンフォート義歯の使い方を間違えてはいけません。
もちろん、こちらは通常の義歯にも同じことが言えます。
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