顎関節症や歯ぎしり、食いしばりなどの症状がある方にとって、スプリントはもっとも得適した治療です。
就寝時にマウスピースを装着するだけで、症状の改善が見込めます。
しかし、スプリントには睡眠に与えるデメリットが少なからず存在します。
今回はこちらの内容について解説します。
口内や顎の不快感
スプリントは口周りのさまざまな症状を改善するものですが、睡眠時にはある程度の不快感が生じます。
具体的には異物感、口内が乾燥する感じがあるため、なかなか寝付けないことも考えられます。
特にスプリントが歯に強く当たると、歯痛や顎の痛みを引き起こすことがあります。
ちなみに、スプリントはこのような不快感を伴う可能性があることから、顎や顔の発育が著しい子どもには適さない場合があります。
呼吸への影響
呼吸への影響も、スプリントが睡眠に与えるデメリットの一つです。
スプリントは、口内に専用のマウスピースを装着する治療です。
そのため、口呼吸の癖がある方は、睡眠中いつもと違う呼吸の仕方になり、違和感を覚える可能性があります。
また鼻づまりがある方も、口で呼吸ができない分、スプリントの治療期間中は睡眠時に息苦しさを感じるケースが多いです。
ちなみに、鼻づまりの症状が重い場合は、点鼻薬の使用や耳鼻咽喉科での治療が必要になります。
つまり、まずは通常の鼻呼吸ができる状態に持っていなければ、スプリントを適用するのは難しいということです。
その他のデメリット
その他のデメリットとしては、唾液の増加や噛み合わせの変化などが挙げられます。
上下一体型のスプリントは、唾液が出やすくなる傾向にあります。
そのため、睡眠時には口内に唾液が溜まりやすくなり、深い眠りに入るのを妨げる可能性があります。
またスプリントは顎関節症や歯ぎしり、食いしばりなどを改善するものですが、そこまで長期の使用は想定されていません。
そのため、長い間使用することにより、稀に歯並びや噛み合わせが変化することがあります。
ちなみに上下一体型のスプリントには、あくびがしにくい、発音や嚥下がしにくいといったデメリットもあります。
まとめ
スプリントで治療を行う前に患者さんに理解していただきたいのは、本記事でも解説したように、睡眠に悪影響を及ぼす可能性があるということです。
もちろん、違和感や異物感などを改善すれば、これまで通り眠れる可能性はありますが、それだけでは解決しない問題もあります。
睡眠がほとんど取れない状態になってまで、スプリントを使用し続けるのは危険であるため、眠れない場合は必ず歯科医師に相談してください。
埼玉県越谷市(せんげん台)でインプラント治療を検討の際には、是非、せんげん台ほんま歯科医院にご相談下さい!
インプラント治療に関する相談・カウンセリングは初回無料となっております。
納得頂いた上で治療を実施して参りますので、心よりお待ちしております。