生体用シリコーンを採用しているコンフォート義歯は、吸着力が極めて高いため、ある程度硬さのあるものでも食べられます。
例えば漬物なども問題なく食べられますが、実際食べる際には注意しなければいけない点がいくつかあります。
今回はこちらの点について解説します。
噛み方のコツ
漬物、特にたくあんや浅漬けなどの生野菜に近い状態のものは、特有の強い繊維質を持っています。
コンフォート義歯は生体用シリコーンが力を分散してくれるため、通常の入れ歯よりは噛みやすいですが、真上から押しつぶすだけでは繊維が噛み切れないことがあります。
そのため、まずは漬物を一口サイズまたは薄切りにして摂取することが重要です。
また噛む際は奥歯でしっかりと挟み込み、少しだけすり合わせるような動作を意識すると、シリコーンが歯肉を保護しつつ、効率よく繊維を裁断できます。
着色汚れとニオイへの配慮
漬物には醤油や味噌、糠やターメリックなどの強い色素が含まれています。
コンフォート義歯のシリコーン部分は、その構造上微細な凹凸があり、長時間の付着によって非常に変色しやすいという特性があります。
そのため、食事を楽しんだ後は放置せずにできるだけ早く口をゆすぐか、義歯を外して水洗いすることが大切です。
特にたくあんの黄色やしば漬けの紫色は、一度シリコーンに沈着すると通常の洗浄では落としきれないことがあります。
また糠漬けなどの強い臭いもシリコーンに吸着しやすいため、専用の除菌・消臭効果が高い洗浄剤を使用し、毎日リセットすることを心がけてください。
シリコーンの劣化を防ぐ清掃方法
漬物を食べた後は、野菜の細かいカスや塩分が義歯と歯肉の間に挟まりやすくなります。
これを放置すると、シリコーンの劣化を早めるだけでなく、細菌が繁殖して歯肉炎の原因にもなります。
清掃時の最大の注意点は、研磨剤入りの歯磨き粉や硬いブラシを使用しないことです。
シリコーンは非常にデリケートな素材であり、傷がつくとそこから漬物の色素や菌が入り込み、弾力性が失われて硬化してしまいます。
漬物の塩分や酸をしっかり落とすために、流水とやわらかい専用ブラシで優しく汚れを取り除いてください。
まとめ
コンフォート義歯は、一般的な義歯にはないメリットをたくさん持っていますが、乱暴に扱っても良いというわけではありません。
丁寧に使用してこそ、生体用シリコーンの品質が長続きします。
また食事の摂り方に注意するだけでなく、メンテナンスもしっかりと行うことが、コンフォート義歯の寿命を長くすることにつながります。



