コンフォート義歯を作成するにあたって知っておきたいコト

コンフォート義歯は、一般的な入れ歯における歯茎の部分を、生体用シリコーンというクッション材で覆った特殊な入れ歯です。

咀嚼力、定着力ともに高く、さまざまな症例で使用されるものですが、実際コンフォート義歯を作成する前には、いくつか知っていただきたいことがあります。

詳しく見てみましょう。

修理が難しい

コンフォート義歯には、作成後の破折による修理や入れ歯の紛失、歯茎部分の生体用シリコーン貼り替えに関する保証が付いています。

しかし、一般的な入れ歯と比べて仕組みが複雑であることから、修理代金は安くなるものの、少し時間がかかる場合があります。

また、コンフォート義歯の修理や紛失に関する保証は、すべてのケースに対応しているわけではありません。

例えば、自然災害が原因の場合や、コンフォート義歯を装着する本人の過失で破損または紛失した場合などは、保証の対象外になるため、注意してください。

コンフォート義歯を装着することで、入れ歯が当たることによる痛みは大幅に改善される可能性があります。

また、入れ歯が落ちたり、外れたりといった不快症状が発生しにくくなることも魅力です。

しかし、コンフォート義歯を作成するのであれば、ずっと装着当初の快適性が継続するとは考えないようにしましょう。

人は月日が経つにつれて、アゴの骨が少しずつ痩せてくることがあります。

そうすると、オーダーメイドで作成されたコンフォート義歯は、サイズや形状が合わなくなってしまうことが考えられます。

もちろん、サイズや形状が合わなくなると、使用感にも影響が出てくるため、定期的なメンテナンスを行わなければいけません。

こちらは、コンフォート義歯に限ったことではありませんが、一度作成した後は、専用の洗浄剤による洗浄が必要です。

特に、コンフォート義歯における生体用シリコーンの部分には、カンジダ菌というカビの一種が付着しやすい傾向にあるため、毎日丁寧に手入れをしなければいけません。

そのため、毎日欠かさずに手入れができない方には、あまり向いていないと言えます。

ここまで、コンフォート義歯を作成するにあたって知っていただきたいことを解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

せっかくコンフォート義歯を使用するのであれば、良い点ばかりでなく、注意点やデメリットについても理解し、受け入れた上で作成することをおすすめします。

もちろん、ブリッジなど他のタイプの入れ歯についても理解し、さまざまな選択肢を比較することも重要です。

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