スポーツマウスピース(マウスガード)を装着すると、なぜパフォーマンスが向上するのか？

スポーツマウスピース（マウスガード）を装着する目的としては、歯や顎を守るという点が挙げられます。

しかし、それ以外にもパフォーマンスが向上する効果があると言われているのですが、その根拠は何なのでしょうか？

スポーツマウスピース（マウスガード）によって、パフォーマンスが向上する理由について解説します。

スポーツマウスピースは強く噛みしめる際に効果的

強く力を入れる場合、歯はどうなっているでしょうか？

そういった場合、歯を強く噛みしめているでしょう。

しかし、歯並びが悪く噛み合わせがズレていると、噛みしめてもあまり力が入らないことがあります。

そういった時に有効なのが、スポーツマウスピースです。

これを着用していると、嚙み合わせがズレていても面で捉えることができるため、強い力で噛みしめることができるのです。

適正な嚙み合わせは、筋力アップの他にも重心の安定化等に効果があります。

噛み合わせがズレていると身体に生じるため、それを矯正する効果があるとも言われています。

しかし、実はこういった説は確固とした根拠があるものではなく、あくまでもそういった説があるということに過ぎないのです。

スポーツマウスピースを装着することでパフォーマンスが向上するという説は有力なものとされていて、スポーツ科学の分野などでは何度も研究されています。

しかし、それが確実なものという証明はまだできていないのです。

例えば、2003年にカヌー部の部員を対象として、スポーツマウスピースの着用によって大脳活動量に起こる変化を調べています。

また、バスケットボールやラグビーで、着用による違いを調べていたこともあります。

その結果として、スポーツマウスピースは静止性の運動や歩行速度以下の動的運動において効果があるとされました。

また、噛み合わせがアンバランスな場合は使用することでバランス感覚が増加したという実験結果もあります。

一方、パフォーマンスの向上はプラシーボ効果であるという説もあります。

自己暗示によってパフォーマンスが向上することもあるため、あり得るかもしれません。

どちらにせよ、パフォーマンスが向上したという例が十分にあることは確かです。

スポーツマウスピースは、ほとんどの場合選手を守るためのものです。

パフォーマンス向上の効果は確かに期待できるものですが、それを主目的にできるだけの根拠はないのです。

とはいえ、実体験でパフォーマンスが向上したという人も多いため、そういった効果があることは一概に否定できないでしょう。

自分でも試して、パフォーマンスの向上を実感してみましょう。

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