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スポーツの中には、スポーツマウスピース(マウスガード)の装着が義務付けられているものや、装着を推奨しているものがあります。
これは、口内を守るために装着するのですが、具体的には何を守っているのでしょうか?
スポーツマウスピース(マウスガード)が守るものについて、解説します。
スポーツを行う際、歯を嚙みしめることがあります。
特に力を入れる競技などではその噛みしめる力も強くなるのですが、そうなると歯には咬耗が生じてしまいます。
咬耗というのは、噛むことで歯が消耗していくことをいいます。
通常の咀嚼などでも徐々に消耗していくのですが、強く噛みしめるスポーツでは消耗が著しくなるのです。
咬耗は、その程度によっては下顎の部分が側方へと偏位してしまうことがあります。
そのまま放置して強く噛むようなことがあると奥歯が破折してしまうケースもあり、そうなれば抜歯せざるを得なくなるでしょう。
スポーツマウスピース(マウスガード)は、強く噛みしめた際の咬耗を防ぐ効果があります。
それによって偏位を防ぎ、奥歯が破折するようなことも起こりにくくなるのです。
スポーツマウスピース(マウスガード)を装着することで、歯だけではなく顎関節も保護されています。
これは、主に激しい接触が考えられるスポーツでの効果です。
ラグビーの様に、他の選手と激しくぶつかり合うことが多いスポーツでは、強い衝撃があることを考慮せざるを得ません。
下顎にぶつかることもあり、その場合は顎関節に多大なダメージが生じることもあるのです。
下顎頭頸部骨折や外側靭帯損傷、顎関節円盤転位といったことが起こり、顎関節に障害が生じてしまうケースもあるのです。
スポーツマウスピース(マウスガード)は、その原因となる衝撃を和らげる効果があります。
衝撃力に対して吸収・分散効果があるので、装着することで下顎に加えられた衝撃を緩和して、ケガや障害を防止、もしくは軽減することができるのです。
また、障害が生じた場合は咬合異常につながることもあるのですが、それも防ぐことができます。
スポーツマウスピース(マウスガード)は、慣れていない人であればたとえ装着が義務付けられていたとしても、煩わしいため外してしまいたい、と思うかもしれません。
しかし、装着していればこのように危険から守る効果があるのです。
怪我や障害につながる可能性を低くするためにも、スポーツマウスピース(マウスガード)は装着しておくべきでしょう。
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納得頂いた上で治療を実施して参りますので、心よりお待ちしております。