市販のスポーツマウスピース（マウスガード）の問題点は？

スポーツマウスピース（マウスガード）には、歯科医院で作成するものと市販されているものがあります。

おすすめなのは歯科医院で作成することですが、市販のスポーツマウスピース（マウスガード）はなぜおすすめできないのでしょうか？

市販されているスポーツマウスピース（マウスガード）の問題点について、解説します。

市販されているスポーツマウスピース（マウスガード）とは？

スポーツマウスピース（マウスガード）は、競技によって着用が義務付けられています。

そのため、スポーツ用品店などでも売られていて、実はほとんどの人がそれを使用しています。

現在、スポーツマウスピース（マウスガード）を使用している人のうち、90％近くは市販されているものを使用しているといわれているのです。

それは、なぜでしょうか？

まず、歯科医院で作成する場合はオーダーメイドとなり、その人の歯列や口の形に合わせたものを作成します。

そのため、型を取ってから作成することになるのです。

そうなると問題なのが、作成するまでに時間がかかるという点です。

スポーツを今から始めようというときに、それが出来上がるのを待つことができるとは限りません。

また、オーダーメイドなので価格も市販品より高くなってしまいます。

市販品なら、お店に行けばすぐに手に入って使えるうえ、価格も安いためどうしてもそちらを選んでしまう人が多いのです。

では、市販品の場合はどのような問題点があるのでしょうか？

まず、市販品の場合はその人の歯列などに合わせて作られているわけではないので、歯列の形状によっては効果を発揮しないことがあるのです。

スポーツマウスピース（マウスガード）は、スポーツの衝撃などから歯や顎を守る効果があるのですが、歯列に適合していないとその効果も低くなってしまいます。

また、装着感が悪いという人や、発声しづらくなると感じる人も少なくありません。

また、市販されているものはお湯につけて軟化させて口の中で噛みしめ、形状を整えるというタイプが多いのですが、この場合は自分の感覚だけで噛む強さなどを決めるため噛み合わせの調整ができず、噛み合わせのバランスが崩れてしまうことがあります。

しっかりと咬み合わせを調整しないと、かえって顎に痛みが生じたり、けがの原因になったりすることもあるのです。

歯科医院で作成したものであれば、専門家が作成するため正しい嚙み合わせで作成することができます。

市販されているスポーツマウスピース（マウスガード）は、本格的にスポーツをするのであればお勧めできません。

けがを防ぎ、パフォーマンスを高めるというスポーツマウスピース（マウスガード）本来の働きに期待するのであれば、歯科医院で作成したものを使用するようにしましょう。

まずは、自分の歯列などを確認するために歯科医院で相談してみてください。

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