スプリント治療は、顎関節症や食いしばりの改善にとても有効です。
就寝中にマウスピースを装着するだけで、あらゆる顎関節周りの症状を改善できます。
しかし、普段から鼻づまりがある方は、あまりスプリント治療に向いていません。
今回は、どのようなデメリットがあるのかについて解説します。
睡眠時無呼吸症候群の悪化や睡眠の質低下
鼻づまりがある方は、元々鼻呼吸が困難で口呼吸に頼る傾向があります。
スプリントを装着すると、口の中に異物が入ることで口内の容積が狭まり、舌が後方に沈み込みやすくなります。
鼻が詰まっている状態で口からの気道も狭くなると、睡眠中に一時的に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群を誘発あるいは悪化させるリスクがあります。
また呼吸が苦しくなることで脳が窒息の危険を察知し、眠りの浅い状態が続くため、朝起きた時の倦怠感や日中の強い眠気につながります。
本来身体を休めるための睡眠が、スプリントと鼻づまりの相乗効果によって、逆に身体的ストレスになってしまう点は大きなデメリットです。
口内の極端な乾燥と細菌繁殖のリスク
鼻づまりの方がスプリントを使用すると、強制的に口呼吸の割合が増えます。
スプリントは一定の厚みがあるため、装着中は唇が閉じにくくなり、外気が直接口内に入り込みます。
その結果、唾液が急激に蒸発して口腔内がひどく乾燥するドライマウスの状態に陥ります。
唾液には自浄作用や抗菌作用があるため、唾液が減ることは口内の衛生環境にとって致命的です。
乾燥した環境では細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが跳ね上がります。
特にスプリントと歯の隙間には汚れが溜まりやすく、唾液による洗浄が行き渡らないため、一晩で細菌が爆発的に増えることも少なくありません。
さらに朝起きた時の強烈な口臭や、喉の粘膜が乾燥することで炎症を起こし、喉の痛みや風邪を引きやすくなるといった二次的な健康被害を招く可能性も高まります。
顎関節への過度な負担と違和感によるストレス
鼻がつまって苦しいと、無意識に呼吸を確保しようとして下顎を前方に突き出したり、口を半開きにしたりと、不自然な姿勢を取りがちです。
この状態でスプリントを装着すると、スプリントの厚みによって噛み合わせの高さが変化し、顎の筋肉や関節に通常とは異なる負荷がかかります。
特に鼻づまりによる呼吸の苦しさから、就寝中に無意識に「スプリントを噛みしめて安定させよう」とする力が働くことがあり、これが顎関節症を悪化させる原因になります。
つまり顎をリラックスさせるための装置が、呼吸困難というストレスと合わさることで、逆に肩こりや頭痛、顎の痛みといった症状を増幅させてしまうということです。
まとめ
鼻づまりがある方は、まずその旨について歯科医師に相談し、スプリント治療以外の選択肢についても模索することをおすすめします。
またスプリント治療は優れた治療法ではありますが、根本的に顎関節症を治療するものではありません。
あくまで対症療法のため、症状がひどい場合は外科治療などが必要になることも考えられます。
埼玉県越谷市(せんげん台)でインプラント治療を検討の際には、是非、せんげん台ほんま歯科医院にご相談下さい!
インプラント治療に関する相談・カウンセリングは初回無料となっております。
納得頂いた上で治療を実施して参りますので、心よりお待ちしております。



