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インプラント治療では、上顎洞の下にある骨に人工歯根を埋入します。
しかし、歯が抜けて時間が経過している場合や、歯周病を発症した場合などは、骨が少なくなり、人工歯根を埋めるための高さが足りないことがあります。
今回は、このような場合に用いられるサイナスリフトについて解説します。
サイナスリフトは、上顎の骨の再生手術の一つです。
頬側の歯茎を剥離し、骨を取り除いて上顎洞底部を持ち上げ、その隙間に骨移植、再生療法といった方法で骨造成を誘導します。
上顎洞底部から歯槽骨の先までの垂直的な骨の量が極めて少ない(5mmに満たない)場合に用いられる方法で、人工歯根を埋め込む箇所の垂直的な骨の量が5mm以上ある場合は、ソケットリフトというまた別の治療法が選択されます。
サイナスリフトは、40年以上も前から行われている治療であり、世界的にも多くの論文が出されています。
そのため、症例やデータも多く、信頼性の高い治療法だと言えます。
また、骨を広範囲で造成できるため、長さのあるインプラントを使用したり、複数本インプラントを埋め込んだりするケースにも向いています。
その他、治療箇所を目視しながら手術を進めることができるため、誤って粘膜を切ってしまうなど、手術中のトラブルが起こりにくく、何かしらのトラブルがあったとしても、柔軟に対応することができます。
こちらの理由からも、他の骨造成と比べて安全性は高いと言えます。
サイナスリフトは、前述の通り外科手術の範囲がソケットリフトよりも広範囲になります。
そのため、安全性は高いとはいえ、その分患者さんの身体的な負担が大きくなることは避けられません。
ソケットリフトと比べ、治療に伴う痛みや腫れも発生しやすくなります。
また、サイナスリフトは骨の造成に90~180日の期間が必要であり、時間がかかることもネックです。
もっと言えば、人工歯根を埋入し、骨と癒着するまでにはさらに数ヶ月かかるため、サイナスリフトを用いたインプラント治療は、トータルで1年ほどかかる可能性があります。
ここまで、インプラント治療時に用いられるサイナスリフトについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
サイナスリフトは、骨の厚みが足りない方にとって、非常に有効な治療であり、決して危険な治療ではありません。
ただし、治療の長期化や、身体への負担が増加するといったデメリットがあることについては、治療を受ける前に理解しておかなければいけません。
埼玉県越谷市(せんげん台)でインプラント治療を検討の際には、是非、せんげん台ほんま歯科医院にご相談下さい!
インプラント治療に関する相談・カウンセリングは初回無料となっております。
納得頂いた上で治療を実施して参りますので、心よりお待ちしております。