ブログ
Blog
ブログ
Blog
フッ素は虫歯菌の働きを弱め、歯から溶け出したカルシウムやリンの再石灰化を促します。
そのため、歯にとっては非常に良い成分ですが、インプラント後の歯磨き粉選びでは、「フッ素配合のものを避けた方が良い」という説もあります。
今回は、こちらの真相を中心に解説したいと思います。
フッ素は歯にとって良い成分であるにもかかわらず、インプラントにとって良くないと言われるようになった理由としては、フッ素研究会により、2016年に発表された内容が広まったことが挙げられます。
こちらの内容は、「9,000ppm以上の高濃度フッ素を含むフッ素塗布剤では、著しいチタンの腐食が認められ、pHと溶存酸素濃度が低い口腔環境内では、さらにチタンの腐食が進む」というものです。
インプラントには、材料としてチタンが使用されているため、ここから“フッ素が悪影響を与える”というイメージが広まっていきました。
結論から言うと、インプラントに対し市販のフッ素入り歯磨き粉を使用しても、悪影響はまったくと言って良いほどありません。
なぜなら、日本国内の販売製造基準において、フッ素濃度は1,500ppmと定められているからです。
つまり、発表であったようなフッ素濃度9,000ppmを超える歯磨き粉は、日本では販売されていないということです。
そもそも、インプラント体は顎の骨の中に埋入されているものであり、口腔内には露出していません。
その上、ブラッシングの際には歯磨き粉が唾液などでさらに希釈されることから、たとえチタン製であったとしても、フッ素による悪影響は極めて低いと言えます。
インプラント後の歯磨き粉選びでは、フッ素配合のものを選んでも構いませんが、研磨剤の粒子が粗いものは避けるべきです。
舌で触ったとき、ザラザラするような研磨剤の大きな粒子は、歯茎とインプラントの隙間に入り込み、炎症を引き起こしてしまうケースがあります。
また、インプラント以外の天然歯にとっても、研磨剤の粒子が粗い歯磨き粉は、歯が削れて汚れがつきやすくなるなどのデメリットがあるため、注意してください。
たとえインプラント後であっても、日本国内で販売されているフッ素配合歯磨き粉を使用するのであれば、何の問題もありません。
ただし、海外製品などは配合量の基準が違うため、あまり手を出さないことをおすすめします。
また、フッ素の濃度が薄くても、研磨剤の粒子が粗い歯磨き粉は、基本的には使用すべきではありません。
埼玉県越谷市(せんげん台)でインプラント治療を検討の際には、是非、せんげん台ほんま歯科医院にご相談下さい!
インプラント治療に関する相談・カウンセリングは初回無料となっております。
納得頂いた上で治療を実施して参りますので、心よりお待ちしております。